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オリエンタルプロレスリング

三ヶ田明弘
三ヶ田明弘

〝あの〟三ヶ田トレーナーが、オリプロでレスラー修行

かつてSWSのトレーナーだった三ヶ田明弘が今回、オリプロでプロレスラーをめざすことになり、それが試合前の選手入場式で発表された

三ヶ田明弘
三ヶ田明弘

三ヶ田に即戦力の期待


日本人選手の層の薄さが問題であり、高杉の元気のなさも気になるところだが、とにかく必死になって闘い抜くしかないという剛の姿勢がファンにアピールしたのは事実だ。プロレスをナマで観戦したいとの要望がるかぎり、どんな小都市へでも出かけていくという〝出前プロレス〟のスタイルがフレッシュな感覚を与えたのも見逃せない。14団体乱立の中でインディペンデントとしてのカラーを打ち出していくには重要なファクターである。緊張の日本サイド強化については、この日のリング上で元SWSトレーナーの三ヶ田明弘の入団が発表された。SWSでは選手のコンディショニングを担当していた三ヶ田だが「SWS時代から目標はレスラーでした。そのための練習も続けてきました」と言う。「加藤代表を通じて剛さんに入団を申し出たところ、こころよく了承していただきました。パワーリフティングの経験を生かしてオリエンタルの戦力になりたい」と夢の実現に向けてファイトを燃やす三ヶ田。

かつて、カナダ・カルガリーでレスラーを目指してトレーニングを積んだこともあるだけに、選手層の薄いオリエンタルでは即戦力として期待できる。少しずつ手応えを感じながら次期シリーズに備える剛。8月27日から高杉、板倉らとともに10日間の予定で韓国遠征を行い、9月7日(会場未定)からは、いよいよ「旗揚げ記念シリーズ・2」に突入する。同シリーズは9月14日の後楽園ホール大会ま全6戦が予定されており、参加外人選手は7人。第1弾シリーズで実力を見せつけたブルース・ブラザースとジェシー・バーが引き続き参加するほか、提携団体のCWUSA(サンディ・バー代表)から4選手が送り込まれる予定だ。そして注目されるのは、オリエンタル関係者から「フリーの日本人レスラー参加の可能性あり」との情報が流れていること。どんな選手が候補に挙がっているかは明らかにされていないが、剛、バー、ブルース・ブラザースらの争いに加わってこれる力量の選手なら、オリエンタル・マット全体のレベルアップが期待できる。苦闘を続けながらもインディペンデントらしさを見せてがんばるオリエンタルの勝負どころは9月の第2弾シリーズとなる。

元SWSの三ヶ田トレーナーがオリ・プロ入りを発表した

三ヶ田明弘

串刺しドロップキックをくり出すなど

よく攻めた三ヶ田。

20分1本勝負 Cポップ(7分39秒 体固め)三ヶ田明弘

1992年平成4年9月12日オリエンタル

プロレス山梨、甲府グリーンパーク駐車場

特設リングカールポップ戦にてデビュー。

観衆3253人。

〝異色の新人〟三ヶ田、堂々のデビュー!

先輩・板倉はそれにどう応えたのか?

三ヶ田、苦いデビューも光るセンス

オリエンタル期待の新人、三ヶ田明弘が9・12甲府でデビュー戦を行った。この日は善戦空しくカールポップのよさを見せつけた三ヶ田。最終戦の9・14後楽園ではポップと組み、板倉&ミラーと対戦した。ハイキックを多様する三ヶ田はフライング・ボディーアタック、フロントスープレックスなどを鮮やかに決めて館内を沸かせたが、最後は板倉のパワーにつかまった。ライガーボムで三ヶ他の動きを止めた板倉のタイガースープレックスが決まるとカウント3。さすがに経験の差が出た一戦だが、三ヶ田のケレン味のないファイトはファンの拍手を浴びた。「後楽園は自分の故郷と言えるところです。今の自分があるのは、SWSの選手の人たちのおかげ。まだ2戦目で偉そうなことは言えませんが、せっかくチャンスをもらったのだからがんばります。ミドルキック、フライング・ボディーアタックを決め技にしていきたいですね」と抱負を語る三ヶ田。日本陣営が手薄なだけに、剛にとっては頼もしい新戦力だ。

9・12甲府でデビューした三ヶ田は第2戦となった

9・14後楽園でもケレン味のないファイトで今後に

期待を抱かせた

板倉にライバル出現!?

三ヶ田、堂々の大健闘

甲府大会でデビューを果たした三ヶ田が、Kポップとタッグを結成して初のタッグマッチに臨んだ。

この日の対戦相手は板倉、M・ミラー組。試合前から三ヶ田は板倉を睨みつけ、開始と同時に

さかんに挑発。左右のキックを多用して板倉を攻め込んでみせる。試合後に「ディフェンスが

巧くてなかなか入れなくって」と語っていたが、おかまいなしに蹴撃をくわえていく三ヶ田。最後に

こそミラーのアシストを得た。板倉のパワーボムからのタイガー・スープレックスで3カウントを

奪われたが、大健闘を見せた三ヶ田のファイトは、今後のオリ・プロを熱くさせるはずだ。

「今後も使っていきたい」と語った

ダイビング・ボディアタックを敢行。」

粘る三ヶ田に対して、板倉はタイガー・スープレックスを爆発。

新鋭・三ヶ田が、この日はウィルキンスJrと対戦。右のロー左のミドルキックを繰り出していったが、ウィルキンスJrも巧みに防御。結局、時間切れ引き分けとなった。

三ヶ田が〝オリプロ期待の星〟だからこそ

〝先輩〟板倉の叩きつぶしに期待したい!

元SWSのトレーナーだった三ヶ田明弘。念願のデビューをめざして頑張ってきたわけだが、夢を果たすことなくSWSは分裂。剛と出会ったのは、その矢先だった。「ヤル気があるなら・・・」すべては剛のひとことから始まった。SWSとくらべれば、金銭的には恵まれない。だが、それでもオリプロを選んだ。そして自分の選択が決して間違っていなかったことを、いま三ヶ田は実感している。「オリプロに来て良かったなあと思います。ここなら思い切り自分を出せるんじゃないかという部分があるんです」その言葉どおり、先シリーズにデビューした三ヶ田は新人とは思えぬほど、きれいな動きをしてみせた。線の細さは否めないものの、マスクひとつとってもスター性を感じさせる。そんな三ヶ田にとっていま一番必要なのは、プロの厳しさを味わうこと。ズバリいって、先輩と戦うことで「つぶされる」という通過儀礼を経験する必要があるのだ。その意味で格好の相手となるのが若頭の板倉。パイオニア戦士時代から苦しい時期を剛と共に歩んできただけに、そう簡単に三ヶ田に「おいしいところ」をやれないという気持ちは強いだろう。この日のラジオプロレスでは、二人の一騎打ちが実現。板倉は三ヶ田に完勝した。ただ「叩きつぶし」という点に関していえば、やや物足りなかったのも事実。板倉にイジメ抜かれてこそ、三ヶ田は成長していく。だからこそ板倉には意地をみせつけてほしい。

全試合終了後、オリ・プロ軍団とW★ING軍団向けてが今後の軍団対抗戦改めて健闘を誓い合った。

三ヶ田の蹴りに苦しんだ荒谷は14分過ぎから持ち前のパワーを生かした攻撃で追い込んだ

三ヶ田のドロップキックは高さも伸びもあり、アゴを的確にとらえる

フィニッシュはダイビング・ボディーアタックからチキンウィング・フェースロック。三ヶ田の得意技だ

三ヶ田、蹴りが冴え、荒谷を下す

30分1本勝負

三ヶ田明弘

(16分38秒チキンウィング・フェースロック)

荒谷信孝

三ヶ田明弘
三ヶ田明弘
三ヶ田明弘

この日がデビュー2戦目の三ヶ田。昭和34年11月3日青森市生まれの32歳。中国拳法とボディービルの経験がある

三ヶ田明弘
飛行距離の長かった三ヶ田のダイビング・ボディーアタック。フィニッシュ技にしたいという

試合前から一触即発の板倉と三ヶ田。お互いかなり意識しあうところがあったのか

 

三ヶ田明弘
三ヶ田明弘

開幕戦ではパッとしなかったミラーはこの日、本領発揮。高速河津落としで三ヶ田にダメージを与えた

三ヶ田明弘
三ヶ田明弘

タッグマッチ (30分1本勝負)

○板倉 広

 M・ミラー 

(13分43秒 タイガー・スープレックス・ホールド)

 C・ポップ

●三ヶ田明弘

ライガーボムからタイガー・スープレックスで三ヶ田を仕留めた板倉。念には念を入れてのフルコースだった。

2日前の甲府大会でデビューした三ヶ田が、後楽園ホールに登場した。この三ヶ田、レスラーになるため単身カルガリーのD・キッドを訪ねたことに始まり、32歳でデビュー、元SWSのトレーナー、WARにもNOWにも参加せず、全く関係のないオリプロでデビュー、という異色の新人だ。オリプロに入ったことについては、「剛さんはプロレスにプライドを持ってやっています。そこに魅かれました。NOWに行きたいと思いましたが、自分に甘えてしまいそうな気がして、敢えてオリプロを選びました」と言う。SWSにくらべて「濃い」と感じた会場の反応を背に入場。ファンも三ヶ田に注目し、期待していたのだ。しかし三ヶ田に立ちはだかった男がいた。板倉である。板倉とてこの世界での苦労、剛やプロレスに対する思いは負けていない。三ヶ田が得意というキックで向かえば板倉はグラウンドで迎え撃つ。三ヶ田が飛び技をを出せば、板倉は投げ技で対抗した。最後はタイガー・スープレックスで先輩の意地を見せた板倉。しかし、十八番を出させたところに三ヶ田の健闘が光ったと言えよう。試合後、三ヶ田は「ちょっと不満。緊張はしませんでしたが、デビュー戦で痛めた左足首と右手首のケガで思うように攻めることができなかった。(板倉は)ディフェンスがうまく、キャリアの差を感じました。また何度でもやりたい相手です」と悔しさを覗かせながらも、サバサバした表情で語っていた。後楽園という舞台でこれだけの試合ができれば堂々の合格と言えよう。対戦した板倉は、「いい選手ですね。基礎ができている。彼を含めた若い人たちでオリプロを盛り上げていきたい」と三ヶ田について語った。その顔は、好敵手の出現による喜びに満ちた〝いい顔〟だった。ともすれば板倉だけに注目が集まっていた若手陣。そのはざまに現れた三ヶ田。この2人、闘えば闘うほど見ている者を魅きつけるものを残してくれる気がする。今後も2人の闘いには要注意だ。(鶴田)

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